甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺機能亢進症について

甲状腺ホルモンが過剰に産生・分泌される病状です。

甲状腺機能亢進症のうち代表的な疾患がバセドウ病です。
バセドウ病は、身体の防御機能である「免疫」が自分自身を標的にしてしまうという自己免疫の代表的な病気です。男女の割合では、2:7位で女性の方が多い傾向にあります。
その他に血中甲状腺ホルモンが高くなる病気には、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、甲状腺過機能結節(プランマー病)、妊娠甲状腺亢進症など様々な病気があります。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の主な症状

主な症状

いらいらする、疲れやすい、多汗、暑がり、胸がどきどきする、息切れ、手指や足が震える、食欲があるのに体重が減っていく、便通がゆるくなる、月経不順、甲状腺が腫れて大きくなる(甲状腺腫)、目が突出してくる、物が二重に見えたりなど。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と間違えやすい疾患

別の病気だろうと思っていたら実はバセドウ病だった、あるいはその逆だった。
そういう例も少なくありません。
症状が似ている代表的な病気を紹介します。

年齢的に更年期障害だろうと思って我慢していた

似ている症状

動悸・発汗・不眠・イライラ

診断方法

ホルモン検査で診断します

パニック障害・不安障害だと思い込んで精神科を受診していた

似ている症状

動悸・手の震え・息苦しさ・焦燥感

診断方法

発作のタイミングや甲状腺機能から診断します

うつ病・自律神経失調症・あるいは性格的なものかと思っていた

似ている症状

疲労感・不眠・気分の落ち込み・集中力低下

診断方法

代謝亢進による痩せや頻脈、ホルモンバランスとの関連を調べます

鉄欠乏性貧血は体質で仕方ないと思っていた

似ている症状

疲れやすい・動悸・息切れ・めまい

診断方法

血液検査で診断します。バセドウ病が原因で貧血になる場合もあります。

高齢なので、体力の衰えや心肺機能の低下で仕方ないと思っていた

似ている症状

動悸・息切れ・胸部不快感

診断方法

心電図・ホルモン検査の併用で診断

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の検査方法

血液検査にてTSH(甲状腺刺激ホルモン)、フリーT4(サイロキシン)、フリーT3(トリヨードサイロニン)の3項目を測定し、ホルモンの状況を確認します。バセドウ病に特異的な物質であるTSHレセプター抗体の測定することにより、95%以上の方で診断が可能です。

採血検査により甲状腺ホルモン値や甲状腺自己抗体、必要に応じて血液一般・生化学検査をチェックします。いずれも当日約1時間で結果を確認できます。

超音波(エコー)検査で、専門の検査技師が甲状腺の大きさや血流、甲状腺腫瘍の有無や質的評価を行います。

専門医による診断と治療方針のご提案

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)治療の流れ

バセドウ病は、日本では90%ほどが薬物治療で、抗甲状腺剤というお薬を使います。お薬を内服して2ヶ月間は2週間間隔で血液検査をして、副作用が生じていないかどうかをチェックする必要があります。お薬を1年半から2年位内服し、その後中止して、バセドウ病を再発しない患者さんは3割程度と考えられています。

治療方法

病状に応じて、以下のいずれかの方法で治療しますが、
日本ではほとんどが 1薬物治療で占められています。

  1. 1 薬物治療
  2. 2 放射性ヨウ素治療
  3. 3 手術
治療後の経過

定期的に通院していただき副作用の有無をチェックし、抗甲状腺薬の投与量を調整します。また、投薬終了後もしばらくは再発のチェックのため経過観察が必要です。

甲状腺機能亢進症に関するよくあるご質問

Q

抗甲状腺薬はどれくらい続ける必要がありますか?

A

おおよそ1年半から2年は続けた方が、投薬中止後のバセドウ病の再燃を防げると考えられています。

Q

再燃(再発)する確率は?

A

1年半から2年間抗甲状腺薬を継続後に、内服中止した場合、全体の約3割が寛解する(治る)と言われています。従って、残りの6〜7割の方が内服を中止できないか、副作用などの理由で他の治療に変更となる。または、内服を中止したがバセドウ病が再燃するなどに当たります。

Q

生活習慣で気をつけることは?

A

バセドウ病では喫煙が大きな悪影響を与えます。また、甲状腺眼症(バセドウ病眼症とも言う)にも喫煙は悪影響を与えるので、ぜひ、禁煙をご検討下さい!

Q

目の症状は治りますか?

A

甲状腺眼症(バセドウ病眼症とも言う)のうち、実際に治療が必要となる程度のものは少数派です。また、お薬の治療で甲状腺機能が改善すると目の症状も軽快することもあります。具体的な症状や発病からの経過によって、治療も異なりますので、詳細は担当医にご相談ください。

甲状腺のその他の病気を見る

  • 01

    甲状腺機能亢進症 (バセドウ病)

    甲状腺ホルモンを過剰に分泌する甲状腺機能亢進症の代表的な病気がバセドウ病です。

  • 02

    甲状腺機能低下症 (橋本病)

    甲状腺ホルモンが足りなくなる甲状腺機能低下症で最も多い原因が橋本病です。

  • 03

    甲状腺腫瘍 腫瘍にも
    良性と悪性があり検査を!!

    甲状腺に腫瘍が見つかった時は、まず良性か悪性かを判断することが大切です。

ご予約について

当院は“完全予約制”です

初診・再診とも、ネットかお電話で
ご予約をお願いいたします

初診、再診とも完全予約制です。
再診の場合、できるだけ遅れのないように配慮・努力しておりますが、やむをえない場合には、診察が遅れることもありますので、予めご了承ください。

診療時間 診療時間
午前 午前 9:00~12:30 × ×
午後 午後 16:00~18:00
土曜 14:00〜16:00
× × ×

土曜 14:00〜16:00 休診日:金曜の午後、水・日曜・祝日